YABESOYの生活エッセイ  


住んでいる逗子のことやアートやデザインのこと、読んだ本など日記含め、いろいろ。



■2019.03/14「名刺入れ新調」


先日、私が会社を退職するきっかけとなった雑貨店のことを書いた。
そこで会った革小物の作家さんに名刺入れを作ってもらい、受け取ってきた。

会社員の頃に使っていた名刺入れは、横浜のキタムラのもので、
大学院を修了した時に、両親からもらったものだ。
黒い、つやのある革に赤いステッチ。とてもシンプル。

出版関係だったので名刺の使用頻度は高く、この真面目な名刺入れは信頼できる長年のパートナー。
だけどアーティストが使う名刺入れとして、少しおかたすぎるような気がした。
とはいえ、大切な思い出の品なので、捨てるには忍びない。使わないものをとっておくのも得意ではない。

そんな中、母が新しく仕事を始め、名刺を使う機会があるのだという。
真面目なお仕事のようなので、真面目な名刺入れはぴったり。
頂いたものをそのまま返すようで恐縮ながら、名刺入れを見せたら、喜んで使ってくれることになった。

お世話になった名刺入れに第二の人生(?)を送り出すことができて、嬉しい!
きちんと作ってくれたメーカー、そういうものを選んだ両親、綺麗に使った私、偉い。

さて、私のニュー名刺入れだが、冒頭に書いたように作家さんに作ってもらった。

この作家さんは元医大出と思われる方で、まだお店の名前はない。
横浜南部を中心に革小物の展示をしているのだが、とてもシンプルで軽やかなものづくりをする。

市販の名刺入れはやたら仕切が多かったり、
装飾過多だったり、
シンプルなものを見つけたぞと思ったらチャチな素材だったり、
革だとやたら重かったり、
で困っていたので、
この作家さんだったらどんな名刺入れを作るかなと気になった。

普段は、落ち着いたヌメやダークブラウンの品を手がけているが、
できれば私が一番、好きな緑色でお願いしたいこと。
今まで名刺入れは作っていないが、名刺入れを作れないか。

そんな図々しいことを聞いてみたところ、快諾をくれた。

色のことや、デザインのこと(欲しいしきりの数や、ステッチはオフホワイトにしてくださいなど)で
幾つかやり取りをし、あとはお任せで、あっという間に作ってくれた

期待通りの、軽くて、深いグリーンの、とてもシンプルな一品。

横にあるのは、大きさの参考用の標準的な大きさのコンベックス(メジャー)。
ちなみにこちらはアメリカで買ったウィリアムモリスのヒナ菊柄で、
お気に入りかつ計測好きなので割合持ち歩いている。可愛いでしょう?

名刺入れも、持ち歩く仲間に参加!

素材はカーフでしっとりキメ細やか。
この質感なら経年美化にも期待できそう。

なんだかふっくらしているぞ?というのが気になった。

同じくコンベックスと比べてもこの厚み!

無理に折ったりせずにカーフの柔らかさを生かしたデザインだそう。
使っているうちに自然に自分の使い方にあったへこみ方をするらしく、とっても楽しみである。

大切に使えて、かつ好きだなと思えるものが周りにあるのは幸せだなと思った。
私の財布、いつだったかにもらった女子っぽい財布なのだが、実はあんまり気に入っていない。
いつか余裕が出来たら、同じ革で依頼してみようかな。
いくらくらいになるのだろうか。

今まで留め具とか全く気にしたことなかったけれど、銀色のではなく、金やら真鍮みたいな黄色っぽいくすんだ色があるのかな。
いつか相談してみよう。

本当に、世の中って知らないことだらけだ。




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