YABESOYの生活エッセイ  


住んでいる逗子のことやアートやデザインのこと、読んだ本など日記含め、いろいろ。


 


多分いい格好しいなのだ、私は。
「ちょっと多めに払う」とか「親切」とか「思いやりがある」とか、そういう相手にとってちょっと嬉しいタイプのいい格好しいではない。

「場でヘラヘラして空気を和ませたいだけ」の、あんまりメリットのないいい格好しいなのだ。
他人と自分間のみならず、他人と他人間が生み出すギスギスした空気がすごく苦手だから勝手にヘラヘラとはなかなかに自分勝手なのだ。

どうもお調子者で愛嬌のある女性でありたいようなのだ。そんな少女漫画の主人公の素養もないのになんという虚栄心の持ち主なのか。

絵を描いたりだのしている時は素なのか、あまりいい格好しいではなくなる。目玉だの脳みそばっかり感じの悪い絵ばっかり描いているのに、心の中ではドロッドッロいろいろなものを憎んでいるのに、穏やかで、こういう時の自分が好きだ。

だから、「ありのままのあなたででいいのよ」というような歌が流行った時、「そりゃそうでしょうけども他人といるとうまくいきません」と思い、世の中が例の歌を大合唱している日には責められているような気さえした。

最近では、もはやいい格好しいの私こそが私なのだと思う。
どんなドジをしても、なんだかんだでものすごく美形で、人に愛され続ける少女漫画の主人公。それに憧れるのも当たり前なのだ。
もちろんそれは憧れなだけで、うまくいかない。それでキャンバスやノートに売れなさそうな不気味な絵を描くのがよろしかろう。

こんなことを喚きながらもヘラヘラとしている私に会った日には、他人様に痛々しい思いをさせそうで申し訳ないのだが、
まあ、コーラの一本くらいは奢りますから仲良くしてくださいね。




生活エッセイ  一覧に戻る

yabesoy[at]mail.goo.ne.jp

〒249-0005 神奈川県逗子市桜山6-19-5

inserted by FC2 system