YABESOYの生活エッセイ  


住んでいる逗子のことやアートやデザインのこと、読んだ本など日記含め、いろいろ。


 


売れっ子ではない絵描きなので、その日にやることは自分で決めねばならない。
なのでスケジューリングが大切となるのだが、本当にどうでもいいいことをうだうだ考えすぎてしまうせいか、それで疲れて結局行動に移さないというひどいことをよくする。
「この日に銀行に行くなら、ついでに近所のスーパーに行くべきか。野菜が欲しいし。でも野菜は直売所がいいし。うーん。」
「下地を塗る。乾き待ちの間はドローイングしようかしら。いや筆の手入れの方が大事かしら。うーん。」
「米を買いたいけれど、精米してくれるお米屋さんがいいなあ、でも開店時間が遅いからなあ。うーん。」
結局、どこにもいかないのだ。

別に忙しい身ではないからしっかり自分のメリットを考えてもいいのだけれど、多分常人が判断するよりも時間がかかる。
本当にくだらないことばかり考えて脳みそを使っている。

出版社員時代は、いかに合理的に物事を進めるか、そして達成できたことに喜びを感じていたことを好んでいたので、
自分はテキパキできる人間だと思っていたが、よく考えたら貴重な出勤時間を使ってまで脳内TODOリストを作っていたことになる。
それはもう、日経ウーマンだとかにある手帳活用やタスク管理といった特集とかが好きで、
私たるやいつか取材されるやも分からんなと一人そわそわしていたものだ。

そんな自分に飽き飽きしてきたので、この秋初めて「あんまり計画を立てすぎない」ことにした。
気になった時に、やってしまおうの精神だ。

時短にはなっていないが、気づきを先送りにしないので精神的に非常に楽だ。
いや、多少ロスが出たところで、多分私があーだこーだとこねくり回す時間よりはるかに短いはずだ。時短だ。

あんまり未来の私に期待をしないで一つ一つ、潰す。
これが未来の私に愛される最高の手段である。
 




生活エッセイ  一覧に戻る

yabesoy[at]mail.goo.ne.jp

〒249-0005 神奈川県逗子市桜山6-19-5

inserted by FC2 system