YABESOYの生活エッセイ  


住んでいる逗子のことやアートやデザインのこと、読んだ本など日記含め、いろいろ。





問い合わせ先に「〒249-0005 神奈川県逗子市桜山6丁目19−5」という住所を記載しているが住まいではない。
では、このなんなのかというと、私が入居している共同アトリエ「SAQLAB〈サクラブ〉」の住所である。
このあたりはものすごく自然にあふれており、制作に集中できる。それでいて、店員さんもみなさん親切。
春になると「桜山」という町名に恥じぬ量の桜が山に咲に加え、品揃えがやたらいいローソンが近所にあるので、丸一日過ごせる。

このアトリエはもとは廃工場だった場所で、彫金、工作、ファッション、絵描き、インテリアなど、種類様々なクリエイター15組が入居している。

廃工場からアトリエになるまでの経緯が面白いので、すごく簡単にかいつまんでご紹介をしよう。記事の最後に

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アトリエになる前。

廃工場主
旧電子工場。解体にもお金がかかる。土地は借地権があるため高く売れない。どうしよう。

一級建築士事務所「エンジョイワークス」
廃工場がある。なにかできるのでは?と思い立つ

様々な人を集め、廃工場どうしようか?という会議を開く。

◆会議の主な参加者
投資家
 都内のマンションなどに投資していた。
 「せっかくならもっと世の中の役に立つことに投資したい。そんな物件ない?」
クリエイターたち。
 ロハスな町、湘南エリアにたくさんいる。
 「湘南はクリエイターが多いのにアトリエにできる場がない。そんな物件ない?」

「「「廃工場をリノベーションしてシェアアトリエにしてみるのはどうだろう?」」」

ぞれぞれの意見
廃工場主「こんなに古い工場が人の役に立つの?え、この古い机とか建具が好きなの?廃棄するお金がかからないの?」
投資家「どうやらコストもさほどかからず利回りもよい。人の役にも立つ。」
アーティスト「なんでもしてもいいアトリエだ!設備なんかは流用だから家賃も安いとは。」
エンジョイワークス「地域の価値が上がるのは不動産業としてはとってもいいことである。」

旧工場主から投資家が工場を買取り、エンジョイワークスが共用部のリノベーションを施工、アーティストが入居した。

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というのが3年前です。詳細が知りたい方向けに記事の最後にメイキングブログのリンクを張っておきます。
物件オーナー、投資家、借り手が一緒に廃工場をリノベしたアトリエ。といったところである。

リノベーションは流行っているいまだからこそ、「どうだー!!」という、独りよがりの案件も多数あるのが実情。
実際、ビジネスにするには、きちんと入居者が入り、定着しなくてはならないわけで。
その点、新旧オーナー、不動産、入居者の共創型のリノベ案件はより満足度が高くてみんながいいわけだ。
リノベだ、リノベだと世の中うるさいけど、コーポラティブハウスみたいな共創という始まり方はありだと思う。

スタートして3年たちましたが、3年たてば、「もっとこうしたい、ああしたい」という要望が出るのが空間だ。
せっかく、共創リノベやシェアアトリエでスタートしたのだから、
リノベしたけど、もっとリノベ。リノベに関心のある人を呼んで、やっちゃう。
などというのも大いにありだと思う。
なにか色々やらねばなと思っている。
普段はクローズしているがイベントごとの際はオープンするので、みなさんも機会があったら是非、遊びに来ていただきたい。

「SAQLAB〈サクラブ〉」  ※設計事務所によるメイキングブログにとびます
〒249-0005 神奈川県逗子市桜山6丁目19−5




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〒249-0005 神奈川県逗子市桜山6-19-5

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