●空間づくりについて
インスタレーションを制作する際、建築やインテリア的な知識が必要になることから多摩美術大学環境デザイン(旧・建築)研究室に副手として入った。
その後は創作活動をしながら建築インテリア専門誌でディレクターとして勤めた。

決して専門ではない分野だが自分の創作への気付きは多数あり、それらの時間を後悔していない。
なんとか食らいつきながら様々なプロジェクトに参加し、私の扱うアートとは異なる「デザインとしての空間づくり」の重要性を経験した。
地域での芸術祭やアートプロジェクトに参加しているが、空間デザインというものにまで配慮が行き届いているものは少ないと感じる。
私は空間デザインについてはプロではないが、逗子アートフェスティバルにおいては空間のディレクションを任せていただいた。

こういうことをするとアート制作に集中できず、辛いこともある。
けれど、やらなければけないのだ。
アーティストや企画者の思いを過不足なく伝えることの重要性がどうか少しでも多くのプロジェクトに伝わることを祈りながら。
そして、そういう場に自分の作品が呼ばれることを願いながら。

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