●山をテーマとした作品について
山を描くことが多い。
今までのページで紹介してきたインスタレーションや価値観といったテーマを扱う場合、調査・思考の段階を経て、煮詰まりかけた時に突然ふと作品にしたい風景(現実でも画面上でも)が見えてくる。
あの時の圧倒的な「突然」感が好きなのだが、山を見たり登っているときに感じるものと似ている。
かつてボーイスカウトに所属し、何度も山登り(つまりは山と触れ合うこと)を経験し、その存在に畏敬の念を感じ続けてきた。
ウジウジ悩むばかりの私にとっては、山の力強さというのは憧れであり、そういう存在でありたいという願いを託す対象なのかもしれない。